コース紹介「イラスト卒業生コース」
最後のコース紹介は「イラスト卒業生コース」です。
こちらから昨年のイラスト卒業生コースの授業の様子や生徒さんの課題作品をご覧になれます。
イラスト卒業生コース カテゴリーの記事一覧 - パレクラ日誌
卒業生コースには、今期から新たにグラフィックデザイナーの大原大次郎さんが講師に加わりました。
星野源、SAKEROCKのジャケットデザインなどのお仕事でもおなじみの大原さん。
タイポグラフィにまつわるお仕事や展示も数多く手がけられています。
最後に、21期イラスト卒業生コースに通っていた竹浪音羽さんの作品とメッセージをご紹介します。
竹浪音羽
http://otohatakenami.tumblr.com/
絵を仕事にするということに対して具体的に考え、実践できるような課題を通して毎回新しい事に挑戦できたのが大きな収穫でした。
講評では自分以外のさまざまな表現や考え方を知ることができ、一人で家にいたら気づかないことばかりでした。
なにより、自分の作品を見てくれる人がいる、伝えたい相手がいるという場に通えたことが、日々の制作の原動力になりました。
竹浪さんは、先日授賞式のあった第36回ザ・チョイス年度賞で4位入選され、現在、淵野辺の CRISPY EGG Gallery にて個展を開催中です。
「まんべんなく世界」
5月11日(土)〜26日(日)
*金、土、日のみオープン
13:00〜18:00
コース紹介「絵本コース」
コース紹介3回目は「絵本コース」です。
絵本コースはこんな方を対象にしています。
・子ども向けの絵本をつくりたい方
・絵と文、両方とも自分でつくりたい方
・商業出版を目指したい方
授業内容は、講義、課題講評、実技からなります。
イラストコースと同じく課題講評の授業がメインで、全33回のうち約3分の2は課題が出されます。
課題は、絵本の1場面(1見開き)などを描く1枚絵の場合と、絵本のラフをつくってくる場合があります。
作家/編集者、両方の視点から、絵本づくりのノウハウや考え方を教えていただき、プロの目線から作品を講評していただけます。
こちらから昨年の絵本コースの授業の様子や生徒さんの課題作品をご覧になれます。
今期から絵本コースには、新たに絵本作家のシゲタサヤカさん、たんじあきこさんが講師に加わりました。
パレットクラブ7期絵本コース卒業生のシゲタさん。
『まないたにりょうりをあげないこと』など、独特の白目の人物とユーモアあふれるお話が特徴的です。
現在、マクドナルド ハッピーセットのおまけで、シゲタさんの絵本『ラッキーカレー』がもらえます!
ポップでかわいい女の子が印象的なたんじさんの絵本。
こちらの『ありさんぽつぽつ』はリズミカルな文章が心地いいですね。
ありさんぽつぽつ―愛蔵版 (主婦の友はじめてブックシリーズ)
- 作者: たんじあきこ
- 出版社/メーカー: 主婦の友社
- 発売日: 2006/08/11
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る
最後に、21期絵本コースに通っていたうめさきゆりこさんの作品とメッセージをご紹介します。
うめさき ゆりこ
https://www.instagram.com/umesakiyuriko/
とても刺激的で充実した日々を過ごすことができました。
毎回、講師の絵本作家さん・編集者さんに間近でお話を聞かせていただいたり、作品を見ていただきました。
ほぼ毎週出る課題をこなすのは、かなり大変。
ラフ制作の課題では思うような表現ができず、描いては消し…、描いては消し…を直前まで繰り返しました。
誰に向けて作るのか。独りよがりになっていないか。自分が楽しいと思えているか。シンプルに、素直に絵と言葉で表現すること…。
いただいた言葉の一つ一つに重みを感じました。
また、絵本が好き、作りたい!という同じ気持ちを持った仲間と同じ空間で過ごせたことも、私にとってかけがえのない時間でした。
コース紹介「イラスト基礎コース」
コース紹介2回目は「イラスト基礎コース」です。
イラスト基礎コースはこんな方を対象にしています。
・落書き程度に絵は描いているけれども1枚の作品を仕上げることはあまりしていない方
・自分の描き方に満足しておらず絵の幅を広げたい方
・絵は好きで描いているけれど「イラスト」を意識して描いたことがない方
授業内容は、実技と課題講評からなり、全体の約3分の2が実技、残りが課題講評です。
実技の授業では、2時間の授業のなかで作品を制作し、最後に簡単な講評があります。
デッサンやクロッキーといった基礎的なことから、講師が普段使っている少し変わった技法やトレーニング方法まで、自分のスタイルをつくる上で役立つ、いろいろなタイプの授業があります。
こちらから昨年のイラスト基礎コースの授業の様子や生徒さんの作品をご覧になれます。
今期からイラスト基礎コースには、新たにイラストレーターの北村人さんが講師に加わりました。
出版から広告、最近では絵本まで幅広く活躍されている北村さん。
福音館書店から「こどものとも0.1.2」5月号として、絵本「はーい おはよう!」が発売されたばかりです。
最後に、21期イラスト基礎コースに通っていた山口たまえさんのメッセージと作品をご紹介します。
山口たまえ
https://www.instagram.com/tamacotori3/
毎週変わる講師の方々から出されるお題がユニークで、それに自分なりに応えるために常に課題のことを考える日々でした。始めの頃は、アイデアはたくさん出るのにそれをカタチにする技術がなく、もどかしい思いをしました。印象に残っている講師の言葉は「量を描けば技術が追いついていき、さらには技術を超えてイマジネーションが次々と出てくる時がやがて来る」。この言葉を支えに、くじけることなく毎日少しの時間でも描くように心がけています。ほかにもさまざまな講師の方々からいただいた言葉一つ一つが、日々の制作の大きな励みになってます。
菊地敦己展「配置」トークショー
開催中の菊地敦己展「配置」。
今日は会期中2つ目のイベント「トークショー」でした。
70人を超える方が集まり、立ち見も出るほど。
過去の展示を振り返りつつ、今回の展示でのねらいや発見をお話いただき、菊地さんのグラフィックデザイナーとしての問題意識の一端を垣間見ることができました。
以下、内容メモ。
グラフィックデザインってどういう考え方なのだろう、どういう表現なのだろう。
モノの価格と価値の関係。
形は拡大・縮小できるけれど、色はできない。
形と色の切り離し。
画面からはみ出すということ。
グラフィックデザインがもつ物質性。
複数性と薄さ。
造形ではなく配置。
白地をどう空間にするか。
ルールによって生まれるノイズ。
自分のイメージの外にどうやって飛ぶか。
咀嚼できていないので、キーワードの単なる羅列ではありますが、展示を見る際の思考のきっかけになればと思います。
しかし何よりも「何かありそうだな」「面白そうだな」に突き動かされて制作されている様子が、強く印象に残りました。
展示は残り1週間、19日(日)までです。
コース紹介「イラストコース」
パレットクラブ22期生の募集期間も残り1週間(5/17まで)となりました。
すでに学校説明会は終わってしまいましたので、説明会に来れなかった方やコースを迷っている方向けに、各コースの概要をご説明したいと思います。
まずは「イラストコース」から。
イラストコースはこんな方を対象にしています。
・すでにある程度、絵を描きためていて、それを仕事につなげたいと考えている方
・自分がどんなジャンルのイラストの仕事をしたいか、漠然とでもいいのでイメージを持っている方
・イラストレーターになるための出会いやつながりを求めている方
授業内容は、講義、課題講評、ファイル講評、実技からなります。
特に課題講評の授業がメインで、全33回のうち約3分の2は課題が出されます。
課題は授業の2〜3週間前に出され、自宅で描いてきたものを当日壁に貼り出して、講師が1人ずつ講評していきます。
講師から出された課題をどのようにとらえて表現するか、発想力が試されます。
こちらから昨年のイラストコースの授業の様子や生徒さんの課題作品をご覧になれます。
今期からイラストコースには、新たにグラフィックデザイナーの大原大次郎さん、アートディレクター/デザイナーの尾崎行欧さんが講師に加わりました。
星野源、SAKEROCKのジャケットデザインなどのお仕事でもおなじみの大原さん。
タイポグラフィにまつわるお仕事や展示も数多く手がけられています。
尾崎さんは、現在、雑誌「イラストレーション」のアートディレクターをつとめられています。
最後に、21期イラストコースに通っていたSEIICHIさんに、メッセージをいただきました。
SEIICHI
https://www.instagram.com/hello_seiichi/
このコースに通うメリットは、講師の方々が各々のバックボーンに裏打ちされた言葉でイラストを的確に言語化してくださることにあると思います。
そんな言葉に喜んだり、へこんだり、悩んだりしていくうちに自然とイラストも変化していきました。
また同じ目標を持つ仲間との出会いも貴重なものだと思います。
自分の絵だけでなく彼らのイラストの進化の過程も目の当たりにし、そこからもたくさんの刺激を受けました。
一人で描いていると体験できない、それでいて一人で描いていたときにあったらいいなと思ったものを得ることができました。
菊地敦己展「配置」ワークショップ
今日は展示終了後、菊地さんによるワークショップを行いました。
2種類のワークショップで、1つ目は「モノを配置する」。
それぞれが用意した青いモノ、赤いモノをあるルールのもとで並べてみます。
モノに固有の意味があるのではなく、関係づける、配列することで、意味=情報が生まれる。それがデザイン!
続けて応用編として、白壁と床をキャンバスに見立てて、順番に1人ずつモノを配置して作品をつくりました。
偶然性、制御できなさをルールに取り込む面白さ、1手1手変化していく作品の様相が興味深かったです。
2つ目は「画面の中に黒い丸を配置する」。
「動きを持たせつつ丸を止めてください」という指示のもと、紙を切ったり貼ったりして平面構成。
菊地さんが普段考えていることの基本を体験でき、頭と身体を使う刺激的なワークショップでした!