第3回 パレットクラブ読書会
『百年と一日』読書会、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
講師の名久井直子さんがブックデザインを担当されている本書。
10ページにも満たない短編の中に、人や場所の長い時間が圧縮されていて、小説の速さに驚きます。
出来事は私たちのつくる物語とは関係なく実在している、その不思議な感触を伝えてくれる小説集かなと思いました。
どの短編も、淡々と出来事が語られていくだけで、「結局、何の話だったんだろう」となってしまう。
なのに妙なリアリティを感じる。
長谷川潾二郎の装画も示唆的です。
この読書会で小説を読むのは初めてでしたが、「たまたま降りた駅で引っ越し先を決め〜」のラストの佐藤に似た女は幽霊なのか別人なのか、「兄弟は仲がいいと言われて育ち〜」の弟の失踪の肩透かし感、「解体する建物の奥に〜」の捨てられた原稿の行方など、具体的な細部について話すのが面白かったです。
23期生の募集スタートです!
本日15日より、23期生の募集を始めます。
9月から開講です。
詳細はパレットHPをご覧下さい。
募集期間 7月15日(水)~8月21日(金)
学校説明会(予約制)
オンラインにて(zoom使用)
7月26日(日)14:00-15:00
8月7日(金)19:00-20:00
パレットクラブにて
8月2日(日)14:00-15:00
8月16日(日)14:00-15:00
第2回パレットクラブ読書会
今日の『その悩み、エピクテトスなら、こう言うね。』読書会、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
ストア派の哲学から川上未映子さん、LGBTQなどに話題が広がり面白かったです。
子どもを産むことは「権内/権外」どちらなのか。
区別のはっきりつかないグラデーションでとらえる問題とどう付き合うか。
新たな問いを発見できた会でした。
会の中でも話に出たのですが、一人でいると自分の考えが凝り固まってしまうので、それをほぐすためにも誰かと話すことは大事ですね。
思考のマッサージ。
自分の軸を作ることが必要なのはもちろんですが、ときにはそれを相対化することも欠かせないなと感じたサンデー・ナイト。