ハーナさんの「冬のおはなし会」

ストーリーテラーのハーナさんによる「冬のおはなし会」。

今回のプログラムは、

新美南吉「うた時計」

安房直子「雪窓」

ハーナさんの巧みな語りに引き込まれ、物語の情景が浮かんできました。

きっとあの場で聞いていた人それぞれが違う情景を思い浮かべていたのだろうと思うと、不思議な気持ちになります。

普段、目から入ってくる情報ばかりに気を取られているので、たまには耳から入る情報に集中するのもいいですね。

想像力を働かせようとするというか、いつもと違う頭の働かせ方をした気がします。

お話におでんの屋台が出てくるということで、ハーナさんお手製のおでんもいただき、お腹も頭も温まる昼下がりでした。

イラストコース

講師：飯田淳（イラストレーター）

実技「イカした構図の作り方」。

ある手順を踏まえて制作することで、自分で意図して作れないような平面構成を発見する実験的トレーニングです。

線と色に敏感になること、それらを内容ではなく画面の構成要素としてとらえること。

イラスト基礎コース

講師：いとう瞳（イラストレーター）

最後の授業は、実技「自分だけのミニ冊子を作ろう」。

１枚の紙を切って折って、８ページのミニ冊子を作りました。

あまり構えずに、気楽な気持ちで、ちょっとしたダイアリーを作るような感じで作るのがコツ。

自分に無理のない、続けられるやり方で、ZINEのような作品に仕上げていくことを教えていただきました。

イラスト卒業生コース

講師：名久井直子（ブックデザイナー）

名久井さんの授業３回目は、ゲストに大島依提亜さん。

プライベートでも親しいお二人による毎年恒例のダブル講評です。

個別課題の講評では、それぞれのデザインに対するアプローチの違いが垣間見れて、デザインに正解はないんだな、と勉強になりました。

絵本コース

講師：高畠那生（絵本作家）

オリジナル絵本のラフ講評。

明晰かつ具体的な指摘の数々は、まるで編集者のようでした！

「自分の作ったものをあまり大事にしない」。

そらから ぼふ~ん

バナナじけん

絵本コース

講師：きくちちき（絵本作家）

講義「絵本制作について」。

初期の手作り絵本やラフスケッチ、原画も目の前で見せてくださり、とても贅沢な授業でした。

生徒さんと同じ目線で語りかけてくださり、制作の際に心がけていることや絵本への思いなど、参考にしたくなることがいっぱいだったと思います。

しろねこくろねこ (絵本単品)

みんな

イラストコース

講師：大久保明子（文藝春秋デザイン部）

「課題図書４冊の中から１冊選んでその装画を描く」の講評。

普段、文芸書の装丁を担当されている大久保さんからの課題は、小説やエッセイを読んで装画を描く、実践的なものでした。

前半は、最近のお仕事を見せていただきながら、装幀の仕事についてのお話。

その後、課題＆ポートフォリオ講評へ。

課題図書は、

・古市憲寿『平成くん、さようなら』

・森見登美彦『熱帯』

・瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』

・藤崎彩織『読書間奏文』

４冊の中では『平成くん、さようなら』が圧倒的な人気でした。

平成くん、さようなら

熱帯

そして、バトンは渡された

読書間奏文