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講師紹介第22回は、イラストレーターの信濃八太郎さんです。


書籍や雑誌など主に文芸のジャンルで活躍されている信濃さん。
パレットクラブ4期、5期イラストコースの卒業生でもあります。


パレットクラブでは、イラスト基礎コースとイラストコースで教えていただいています。
信濃八太郎さんに関する過去の記事
パレットクラブ卒業生である信濃さんに、在学中の経験や最初のお仕事のきっかけなどをお話いただいた記事がこちらで読めます。


新潮文庫ワタシの一行』の似顔絵イラストレーションは、本屋さんや新聞広告で見かけた方もいるかと思います。


主な装画のお仕事として、村上春樹さん『女のいない男たち』、『苦役列車』『無銭横町』をはじめとした西村賢太さんの小説・エッセイ、都甲幸治さん『生き延びるための世界文学』など。

女のいない男たち

女のいない男たち

苦役列車 (新潮文庫)

苦役列車 (新潮文庫)

無銭横町

無銭横町

生き延びるための世界文学: 21世紀の24冊

生き延びるための世界文学: 21世紀の24冊


最近では、4月に紀伊国屋サザンシアターで行われる劇団民藝冬の時代』のチラシのイラストレーションを担当されています。


信濃八太郎さんから生徒さんへのメッセージQ&A】
Q.イラストレーターとして何が最も大切なこと?
A.好奇心。新しいものと出会った時に心がどう動くのか、その「ものの見方」の延長線上に絵があるように思います。
Q.イラストレーターになって楽しいことは?
A.生きて過ごす時間のすべてが仕事と重なっていくこと。
Q.影響を受けた作家は?
A.長新太さんの『なんじゃもんじゃはかせ』で線の絵を真似て描き初め(4歳)、小学校の図書室で見つけた湯村輝彦さんの『テリー100%』に目眩し(8歳)、週刊文春で連載していた手塚治虫さんの『アドルフに告ぐ』を毎週スクラップしては模写して(11歳)、大学で教えていただいた安西水丸さんに憧れてイラストレーターを目指しました。
Q.信濃さんがパレットクラブスクールに通った頃の感想は?
A.編集や写真やデザインなど、イラストレーション以外にもコースがたくさんあって、聴講制度のおかげで他コースの友人も出来ました。パレットクラブでの出会いをきっかけにみんなで仕事場(遊び場?)を借りたりしたこともあって、良い関係が今もつづいてます。そういうゆるやかな横のつながりが出来たのが何よりありがたいことだったと、今思い返すとそんな気がします。
Q.生徒さんが見ておくべき、知っておいたらよい作品は?
A.仕事になる前の時期、何を描いたらいいのかと悩んでいた頃に、洋書店でアメリカの雑誌「The New Yorker」のカット集を見つけました。雑誌が創刊された頃の古いものから最近のものまで、思わずくすっと笑ってしまうカットがたくさん載っていて、毎日飽くことなく眺めては真似して描いてました。カット集とは別に表紙画ばかりを集めた一冊もあるのですが、両方ともイラストレーションに必要なエッセンスが詰まっていて、今でも気が乗らないと手に取って眺めてます。
Q.これから入学される生徒さんへのアドバイス
A.パレットクラブにはスタッフとしても七年ほどお世話になっていたのですが「慣れた頃に終わってしまった」と毎年たくさんの生徒さんから声があがってました。こんなところで仕事をしてみたいなという目標がはっきりしていると、先生から貰う言葉のひとつひとつがまた違って聴こえてくると思いますので、ぜひ目的意識を持って積極的に臨んでみてください。


信濃八太郎さんHPTISページ


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