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三浦太郎さんからのごあいさつ



「こどもアイデンティティー」とは、5歳から8歳くらいの子どもたちによるアンケートの答えと顔写真から、肖像画を描くというプロジェクトです。
昨年10月、名古屋芸術大学アート&デザインセンターの展覧会からスタートしました。
アンケートは「好きな食べ物はなあに?」「あなたの宝物を教えて?」「大きくなったら何になりたい?」など、10の質問からなり、主にホームページやツイッター、インスタグラムを通じて世界中から集めています。
日本だけでなく、イタリアやフランス、ケニア、台湾などの子どもたちの回答を見ていると、子どもたちの個性の違いに加えて、文化の違いも伺えて面白いですね。



制作された肖像画は、ウェブ公開用のデジタル版と、展示用の絵画版があります。
絵画版は大型のステンシルを使い、アクリル絵の具とペイントローラーで仕上げていて、パッと見るとプリントと思われるかもしれませんが、実は手描きなんですよ。
近くで見ると、アクリル絵の具の重なりやパーツとパーツのつなぎ目がわかると思います。
会場では、制作風景を動画で見ることもできますよ。



また、これらの肖像画は非常に少ないパーツで構成され、例えば顔の輪郭は4種類、目は1種類、鼻は8種類しかありません。
それらのパーツの位置を微妙に変えることで、万人を描き分けようというのが、このプロジェクトのコンセプトです。



自我が芽生える5歳から8歳くらいの子どもの顔や思考は、急激に変化していきます。
成長とともに失われてしまう、その瞬間をどこかにしまっておきたい。
そう思うのは私だけではないはずです。



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